LEVI’S VINTAGE CLOTHING 1947年モデル 501XX CONE DENIM WHITE OAK 12oz 1年5か月 洗濯前

2025-03-01

前回のレポートはこちら : LEVI’S VINTAGE CLOTHING 1947年モデル 501XX CONE DENIM WHITE OAK 12oz 10か月 洗濯後

LVC こと LEVI’S VINTAGE CLOTHING 1947年モデル 501XX の穿き込みレポートです。トータルで1年5か月穿き込みました。

前回のレポートからは約7か月が経過しています。洗濯回数は、ファーストウォッシュで1回、その後 Heddels DENIM WASH を使用しての漬け置き洗いが2回で、トータル3回です。

前回から洗濯回数が1回増えていますが、前回の洗濯レポートの数日後に洗わざるを得ない状況に陥ってしまい、致し方なく前回と同じ方法 (Heddels DENIM WASH でのバスタブ漬け置き洗い) で洗濯を敢行しました。そこから約7か月洗わずに毎日穿き込みました。

私事ですが、2019年10月に人事異動があり、家から職場が近くなり、往復2時間かかっていた通勤時間が実質0時間になりました。ですので、1日の穿き込み時間としては、仕事終わりにこのジーンズを穿いて遊びに出かけてそこから帰宅して寝るまでなので、1日に穿いている時間はおおよそ6~7時間程度。また、主な移動手段が徒歩・電車から車に変わったこともあり、動く機会・頻度もかなり減っています。

では、早速見ていきましょう。

47501-0224 LEVI'S VINTAGE CLOTHING リジッド 501XX 1947年モデル

価格:34650円
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感想(2件)

洗濯前の全体の色落ち(正面)

このジーンズは2018年10月に購入し、穿き込み1年5か月を迎えました。洗濯前のフロント全体像です。洗濯回数が少ないのでまだまだ全体的に色が濃いですが、太もも部分が色落ちしてきて、ようやくジーンズらしい面構えになってきたかなという感じ。やや細身のシルエットも相まって、ヒゲがシャープでいい雰囲気になってきました。色落ちが進んだことで、ヒゲも立体的になってきています。

セカンドウォッシュ以降、シワがズレる心配をしていたのですが、ファーストウォッシュから10か月間洗わずに毎日穿いたおかげで、生地自体が形状記憶のようにシワを覚えているので、洗濯しても、穿けば洗濯前と同じ形にシワができます。

洗濯前の正面のアップ

フロント部分のアップです。こうして見ても、まだまだ色が濃い状態ですが、最初のレポートと比較すると、徐々にですが全体的に色が落ちていることがわかります。左のフロントポケットはスマホの出し入れによってポケット口が軽いダメージを負ってしまっています。また、そのダメージに伴ってポケット口のステッチも切れてしまっています。トップボタンのボタンホール上部も、ボタンの開け閉めでボタンと擦れることによって少しダメージが出てきています。

右フロントポケットの上部のウエストバンド付近のダメージは、普段トートバッグを右肩にかけて持っているため、トートバッグと擦れてダメージを負ってしまったものかと思います。1年5か月穿くと、いろいろなところにダメージが出てきます。

洗濯前の全体の色落ち(背面)

背面の全体像です。一番最初のレポートで強めにアタリが出ていた部分は、アタリを通り越して穴が開いてダメージと化しています。ちなみに、以前の記事でも書きましたが、右のバックポケットにはホワイトハウスコックスの二つ折り財布、左のバックポケットには同じくホワイトハウスコックスのパスケースを入れています。ホワイトハウスコックスはお気に入りのメーカーで、10年以上ここのメーカーのブライドルレザーで作られた丈夫なレザー用品を愛用しています。

裾は少し幅を広めにとってロールアップしているのですが、洗濯回数が少ないことによるレングスの縮み不足と、洗濯しないことによるウエストの穿き伸びのダブルパンチにより、どうしても裾を引きずってしまいます。とうとう両裾ともパックリと大きな穴が開いてしまいました。

洗濯前の背面の色落ちアップ

背面のアップです。右バックポケットの上部にはとうとうパックリと大きな穴が開いてしまいました。見た目はよくないですが、今のところ特に使用に差し支えのないダメージですので、リペアはせずにこのまま穿き込んでいこうと思います。左バックポケットのダメージも同じくそのままにしておきます。

右腰のベルトループがだいぶ擦れていますが、これもトートバッグを右肩にかけているため、トートバッグと擦れてこのようになったのだと思います。

右バックポケット

ダメージがひどい右のバックポケットをアップにしてみました。ハードに使われてボロボロですが歴戦の強者と言った感じで貫禄がありますね。ダメージが"アジ"になるのはジーンズならではです。バックポケットはダメージを負っていますが、アーキュエットステッチは切れていません。

Big"E" 片面赤タブ

右のバックポケットについている赤タブのアップです。Big"E"、あるいは Capital"E" と呼ばれる、社名 (LEVI’S )の刺繍が大文字のタイプの赤タブです。一番最初のレポートで書いたように、1947年頃の501XX についている赤タブの素材はレーヨン100%でできているため、レーヨンの性質上、洗濯して水に濡れるとクルンと丸まってしまうのですが、この赤タブは今のところ丸まる様子がありません。ですが、穿き込みによって毛羽立っていい感じにくたびれてきています。

隠しリベットのアタリ

1947年頃の501XX には、バックポケットの取り付けの補強のためにリベットが使われているのですが、リベットが表面に露出しないようあえてバックポケットの生地を被せて、リベットが隠れるようなつくりになっています。

そのため、時間をかけて穿き込んでいくと、リベットの上に被せられたデニム生地に負荷がかかって、このような隠しリベット特有の味わい深いダメージが生まれます。昔の技術が未発達だった時代の工夫の産物で、現代のデニムにはない趣と言えると思います。溜め息が出るような美しさを湛えています。

革パッチ

革パッチです。購入してからほったらかしで、オイルを塗るといったようなお手入れなどは購入してから一度もしていません。夏場も毎日穿いていたので、汗が革に染みこんで色が少し濃くなっています。また、洗濯によって下の角が少しめくれあがっているのがいい味を出しています。

実際のヴィンテージについている革製のパッチは、洗濯によって色が濃くなり、硬化してビーフジャーキーのような見た目になって割れてしまうのですが、この革パッチはそのようなことはありません。紙製のパッチも好きですが、革のパッチも経年変化があるのでデニムとの相性が良く、なおかつ1940年代の無骨なデニムの雰囲気には革の素材感がマッチすると感じます。

左前ポケットのスレーキのダメージ

1年5か月穿くと、経年変化による美しさが出てきますが、それと同時に、コインの表裏のようにダメージも避けられないものとして現れてきます。こちらは左の前ポケットのスレーキ (内袋) のダメージです。左前ポケットにスマホをずっと入れていたところ、スレーキの右下部分が逆L字型に裂けて、そこからスマホが落ちてしまうため、応急処置的に接着芯と呼ばれる薄い布を、アイロンで接着して穴を塞いでいます。家にミシンでもあれば、適当な布をちょちょいと縫い付けて直せるのですが、ウチにはミシンがないため、このような応急処置を施しています。

左前ポケット入り口のダメージ

左前ポケットの入り口のダメージです。デニムの前ポケットは通常、袋状の布、スレーキと呼ばれるものをジーンズに縫い付けてポケットにしているのですが、スレーキに穴が開いてしまい、スレーキがジーンズから取れそうになってしまっています。このような状態になると、いずれスレーキを交換する大掛かりなリペアが必要になってくるかと思います。

両裾のダメージ

両裾のダメージのアップです。生地が真一文字に避けてしまっていて、このまま穿き続けていればそのうち本体から千切れて取れてしまうと思われます。写真ではわかりづらいかもしれませんが、左足側の裾は、正面側も靴と擦れるせいで穴が開いています。こちらの裾部分のダメージも、いずれは当て布をして穴を塞ぐようなリペアしないといけないかなと思います。ただ、このダメージをあえてこのまま放置して、裾が千切れるまで穿いて、カットオフみたいな感じになるのもそれはそれでアリかな、とも思っています。ただ、見てわかる通り、ロールアップ幅が違って左右で長さが違うので、カットオフみたいな感じにするならもうちょっとちゃんと長さを合わせてロールアップしておけば良かったかなとも思います。

ジーンズは本当に懐が広いというか、“ペンキがついちゃってもそれすらもアジ" みたいな、なんでも受け入れてくれる、なんでもアリな感じなので、いろんな穿き方ができて楽しいです。

生地のアップ

最後に、LEVI’S VINTAGE CLOTHING 1947年モデル 501XX の生地のアップです。ホワイトオーク工場製のコーンデニムの生地感がわかるかと思います。他のデニム生地メーカーでは見られないような、かなり独特というか、特徴的な生地感のように思います。

私個人の感じた印象としては、第一印象は無骨。見た感じ、タテ糸自体は細目で全体的に割と均一に見えますが、その中に不均一なムラ感があって、ランダムなタテ落ちがあり、かと言ってスラブのように狙ってタテ落ちを表現するために、意図的に極端にムラ糸を太くしているという感じではなく、タテ糸のナチュラルなムラが生み出す、自然なタテ落ち感です。わざとらしさがなく、ナチュラルでありながら、生地は荒々しく無骨な雰囲気を湛えています。また、そのような見た目に反して、穿き心地は良く、非常になめらかでシルキーです。

まとめ

LEVI’S VINTAGE CLOTHING 1947年モデル 501XX の 穿き込み1年5か月 洗濯前のレポートでした。1年5か月穿いて、ヒゲや太もも部分の色落ちなど、ようやくジーンズらしい面構えになってきましたが、それと同時に1年5か月穿いたなりのダメージも現れてきてしまったという感じでした。洗濯後のレポートは次の記事でお伝えします。

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感想(2件)

LEVI'S VINTAGE CLOTHINGLVC

Posted by K